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前立腺がんの手術を受けると尿が漏れるのか


前立腺がんで摘出手術の後遺症で心配されるのが「尿漏れ」など排尿に関するトラブル。どれくらいの確率で起こるのか、治療はできるのかなど詳しく解説していきます。

芝生のトイレ

前立腺摘出手術の後遺症

前立腺がんが見つかって、検査の末、積極的な治療が必要とされた場合は摘出手術になります。最も根治的な治療法のひとつはとして、他の部位のがんと同様、病巣を摘出することになりますので、前立腺を全摘することになります。手術が適しているのは、がんが前立腺内にとどまっている場合です。手術の方法はいくつかありますが、大きく分けて開放手術と腹腔鏡手術、ロボット支援手術に分けられます。どの術式を選択するかは担当医と相談して決定しますが、どのような場合でも、術中や術後に合併症が出る恐れはあります。後遺症リスクいついては、事前に担当医から説明を受けられるのが一般的ですが、以下に5つほど代表的なものをまとめました。

    • 尿失禁(尿漏れ)

尿失禁とは自分の意思と関係なく尿が漏れてしまう現象のことです。これは前立腺摘出手術で最も起こりやすい後遺症で尿道留置カテーテル抜去直後は必発症状とされています。中には尿意自体が一時的にわからなくなる人もいます。治療によって、1年後には90%の人が回復しており、現在の所パッドが必要なものは10%以下の確率となっています。1年後の禁制率は手術法による差はほとんどありませんが、ロボット支援手術が手術後の早期禁制において最もよかったという報告もあります。

    • 尿失禁(尿漏れ)

尿失禁とは自分の意思と関係なく尿が漏れてしまう現象のことです。これは前立腺摘出手術で最も起こりやすい後遺症で尿道留置カテーテル抜去直後は必発症状とされています。中には尿意自体が一時的にわからなくなる人もいます。治療によって、1年後には90%の人が回復しており、現在の所パッドが必要なものは10%以下の確率となっています。1年後の禁制率は手術法による差はほとんどありませんが、ロボット支援手術が手術後の早期禁制において最もよかったという報告もあります。

    • 性機能障害(勃起障害[ED])

前立腺摘出と同時に精嚢も摘出するので精液は出ませんが、勃起機能や射精感を残すことができるかどうかは男性にとって大きな問題です。ロボット支援手術の登場により、前立腺を覆う勃起神経を残すことで勃起機能を残すことは可能になってきました。ただし、がんの広がり方で2本の勃起神経のうち、両方を残せる場合と片方しか残せない場合があります。当然、両方残す方が勃起機能が温存される確率は高くなります。最近では、神経が残せた場合、性機能改善効果の期待できる薬物療法によるED治療を併せて行うことも増えてきました。

    • 深部静脈血栓、肺塞栓

手術の体位や、術後にベッドで安静にしていて足を使わないことなどから、下肢の静脈に血栓を作ってしまうことがあります。この血栓が血流とともに肺に行き、肺の動脈をふさいでしまうのが肺塞栓です。大きな血栓の場合、呼吸困難を引き起こし、死に直結します。そのため、足に血栓予防のための血流を良くする装置を装着します。

    • 鼠径ヘルニア

典型的な例では、鼠径部が数cm程腫れ、痛みを伴います。いわゆる脱腸の状態です。痛みがある場合はすぐに手術をしないといけない場合もあるので、緊急病院受診が必要です。

    • リンパ嚢腫(のうしゅ)

ドレーン(手術部位に入っている排液チューブ)からのリンパ液の排出が多い場合は、ドレーンを抜くのに1か月以上の期間を要することがあります。ドレーン抜去後にリンパ液が再貯留することがあります。痛みや発熱などの症状がなければ、自然に吸収されるので放置しておいてもかまいませんが、症状がある場合には処置が必要となります。

尿失禁(尿漏れ)の治療について

尿失禁は時間とともに改善していきます。術後の1~3ヶ月くらいでおさまる一時的なものですが、改善が見られない場合は、回復を早めるとされる骨盤底筋体操を取り入れ、尿失禁用品を活用しながら、訓練をしていきましょう。

◎骨盤底筋体操

骨盤底筋とは、膀胱や尿道などの下腹部の臓器を下から支える筋肉群のことで、そのうちの尿道を取り巻く部分を外尿道括約筋、肛門を取り巻く部分を肛門括約筋といいます。この骨盤底筋を鍛える体操を行うことで、尿道を締める力が強くなり、尿失禁にも効果が出てきます。

体操を始める前に、自分の骨盤底筋を確認してみましょう。

  • 排尿中に尿を止めてみる
  • おならが出るのを止めるイメージで肛門を締める

排尿中に勢いが弱められたり、肛門が直腸のほうに引っ張りあげられるような感覚があれば、正しく骨盤底筋が使えています。できれば、手術の前から毎日行いましょう。
骨盤底筋を認識できるようになったら、次の体操を行います。朝・昼・夕・就寝前の1日4回に分けて次のメニューを行います。

①排尿やおならを止めるようにして、骨盤底筋を締め、5秒間キープします。5秒キープできたら、力を抜いてリラックス。これを10回繰り返します。慣れてきたら、1回につき10秒キープを目指しましょう。
②次は、できるだけ早く、連続して締めたり緩めたりを10回繰り返しましょう。

体操を行う時の姿勢は、机にもたれた姿勢、椅子に座った姿勢、仰向けに寝た姿勢、あぐらをかいた姿勢で、肩やお腹、腕の力を抜いてリラックスした状態で行います。

◎内服薬

基本は骨盤底筋体操ですが、症状が緩和されない場合は外尿道括約筋を締める薬や過活動膀胱を抑える薬を併用します。

◎尿パッド・失禁パンツの利用

治療や訓練中には尿パッドや失禁パンツを利用することが一般的です。男性専用パッドにズレを予防できるものはほとんどないので、男女共用型を失禁量に合わせて使用します。失禁パンツは吸収量はやや少なめですが、パンツとパッドが一体化しており普通の下着感覚で使えるので抵抗感も少ないです。

◎コラーゲン注入術

尿道粘膜の下にコラーゲンを注射で注入します。医療保険の適用もあり、比較的簡単で合併症も少ないのですが、確実性と持続性においてやや難があります。

多くの方は骨盤底筋体操だけで数週間から1年以内に改善されることがほとんどです。尿パッドや失禁パンツを長期間使用していると、陰部の皮膚トラブルが起こることもあります。皮膚トラブルが起きたら、ひどくならないうちに医師や看護師に相談するとよいでしょう。


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